2008.07.28 Monday
痛みVS癒し?
もう夕方なのね、
PCの右下みたら16時だって。
そして7月ももう終わる。
どんな人にも平等に、1秒1秒すすむ時間。
この「時間」という概念って、ふしぎだよね。
いろんなこと考え出すと止まらないわ。w
最近は、次の作品で歌舞伎町を舞台に書く準備ってこともあって
ハードボイルド系の本を読み漁ってたんだけど、
(桐野夏生さん作品、すべて読むことを試み中! めっちゃ面白いよ!)
一昨日は、
数年前から気になって読んでいなかった
岩井俊二さんの『リリイ・シュシュのすべて』を読んだ。
痛みVS癒し?
痛み=癒し?
そんなことを考えた。
この小説の中に出てくるシンガーのリリイの歌も、
そしてこの小説自体も、とっても痛かった。
不安に近いような恐怖を覚えて、泣きたくなった。
隣で恋人が寝ていなければ、
読むのを途中でいったんやめていたかも。
それくらい、心が怯えた。
ふだん、心の中にあるけれど、あえて蓋をしている感情を
引き出すアート。それを目に、耳に、心に入れれば
必ず、痛みが伴う。
胸が痛くて苦しくなるのに、それを求める私たち。
結局、心の中で蓋をしている感情は、いくら蓋をしていても
そこにあるのだから、それを「開ける」という行為でしか、
癒されないものなのかもしれない。
だからアートは、心の自傷行為とも言える。
だけど傷は本当は既にそこにあって、
その傷を痛みつけることで、その存在を確認し、
認めてあげることができる。
それが、癒しに繋がるのだ。
ーブログはもっと軽い感じでっていつも心がけてるんだけど、
本当はいっつもこういう答えの見えないことをグルグル考えちゃって、
ひとりで頭こんがらがってるよ。。。怖いでしょ。w
そして思うんだけど、
I can never date an artist.
感受性ってみんな持っているものだけど、
その敏感さは人それぞれ。
私はソコが、そんなに敏感ではない男が好きなんだ。
だって、ふたりで頭ん中グルグルじゃ、おかしくなっちまうYO!
ま、好みだよね。
自分と似た人と、自分と違う人、どっちが好きかっていう。
私は基本的に、自分と真逆の男がタイプなんだ。
子供の頃から目立ちたがり屋の男とはライバルで戦ってたしね。w
I want a shy guy, oh marcy marcy marcyだよ。(ダイアナ・ロスね)
恋人やダンナは、シンプル&ハッピーな男がいい。
友達は、敏感で複雑な人がいい。
分かるかな、この違い。
そしてそれって、
「女は癒し系に限る」って言う男と同じ感覚なのかもね。
(↑そういう男嫌いなのに。)
心が繊細で複雑で、アーティスティックなクリエーター系の人とは
友達にはなりたいけど、パートナーとして人生を共にしたくはない。
私は
シンプルでハッピーな男に癒され、
激しくて複雑な友達にも癒され、
痛みを伴うアートにも癒される。
癒しって、なんだ?????
***
先週末、マイコとBLUE MANのショーを観てきたよ!!
今までみたエンターテイメントショーの中で、
ナンバーワンにおもしろかった!!!!
子供はキャーキャーいって大喜びしていて
大人は色んなことを考えさせられながらも、大爆笑。
先月、中島哲也監督(大ファンです)を取材した時に、
彼がとても印象に残る話をしてくれた。
作品を、これは大人用、これは子供用って分けたりするけど、
本当におもしろいものは、誰がみても面白いはずだって。
大人だけが楽しめる作品というのは、子供が楽しめない分、
何かが足りないということだって。
今まで私は、コアターゲットを思いっきり絞りこんでやってきたけど、
(今でもそれも大事だと思ってるけどね)
いつか、読者を選ばない、男女はもちろん大人も子供も
楽しめるエンターテイメント、アート、をつくりたいと思った。
そして今度は、エンターテイメントVSアート? の議論が
あたまん中で始まったので、、、、
ここらで失礼♪
もうすぐサマソニ!!!楽しみーーーー!!!!
サマソニは私の1年のハイライトですから、
2日間行くのは当たり前、ホテルも2泊押さえたよー。
(↑ホテル押さえてくれたのはフミエでした。ありがとハニー♪)
PS
ショーの後、ローリングストーンズカフェでご飯食べていたら、
真後ろの席に、白人男性3人が座ったの。
聞き耳立てた結果、
彼ら、どう考えてもBLUE MAN!!!!!!!!
青いペイントとった後のスッピン(?)だったから
100パーセントではなかったんだけど、98%そうだった。
マイコと声かけようか迷ったんだけど、、
are you blue man? って聞いてもし違ったら恥ずかしいし、
複数系だから are you blue men? でもおかしいし、、、
とか思ってたら声かけられなくなったよ。w
ちなみに、イケメンでした!
PSS
今、新刊『TOKYO DREAM』を一緒につくっている
担当編集者壺井ちゃんが、
村上龍さん(大好きです!)と対談しているので。
是非、この動画、観てね☆
話題は、母語ではない日本語で書いた小説で芥川賞を受賞した
楊逸さんについて。
純粋に、すごいことだと思う。作品も読まなきゃ!
そして私もいつか英語で小説書きたいから、
英語の本もたくさん読まなきゃ。
時間が、足りない。。。。。