LiLy プロフィール
コラムニスト/作家
1981年11月21日生まれ
神奈川県出身
上智大学外国語学部卒
2004年 J-WAVE
ナビゲーターオーディション優勝
LiLy リアル
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キオク

暑いよ、暑すぎるよ、
日中、お散歩いけないから
早く、秋にならないかなぁ。

そんな風に毎日言って
いたような気がする。

あれ?
最近、
涼しいね。


あっという間に、
秋がきていた。







夏。

きちんとキオク、
できているのかな。

忘れたくない瞬間で
満ち溢れる0歳育児。

あ!お座りできる!
あ!ハイハイした!
あ!まんま食べた!
あ!歯が!歯がはえたーーー!!

そのたびに、笑みがこぼれる。
「覚えていようこの瞬間」って、
頭で思う。でも次の瞬間にはもう、

あ!そっちいっちゃダメー!
あ!それ食べちゃあぶない!
あ!かわい!カメラカメラ!
あ!ウンチしたーーーーー!

ちゃんとキオク、
できてるのかな。
たまに、不安になっちゃうよ。


毎日毎日、きちんとキロクして、しっかりキオクに刻みたい。
毎秒毎秒、目にしているあなたの成長を目に、焼き付けたい。






まばたき、するたびにカシャリって、シャッターが下りて、
のうみその中に、すべての映像が、キロクされたらいいのに。

「がむしゃらだったからねぇ、
あんまり良く覚えてないのよ」

って、子育てを振り返って、
お義母さまが言っていた。

本当に、そう。
この感じ、「がむしゃら」。

きちんとキオクできているか、
確かめるヒマもないくらい忙しい。


ハイハイするようになってからは、
一分たりとも目が離せなくって、変な話、
私がトイレに行く時も抱っこで一緒。(笑)。

私の隣で眠るboyが、パチッて目を開けた瞬間に、
一緒に起きて、日中ずぅっと一緒にいたboyが
トロンッとまぶたを閉じた瞬間からが、私の執筆タイム。

あっという間に、一日が終わる。
毎週の〆切原稿、やっとの思いで
入稿してたら、あっという間に、一か月が終わる。

夏なんて、一瞬で、
特に、秋に発売する新刊『こぼれそうな唇』のゲラと戦っていた
この一カ月半は、もうすでに、あまりキオクにない…。(苦笑)。

でも、
この「がむしゃら感」、どこか懐かしい。

いくつもバイトを掛け持ちして、
家賃と生活費を稼ぎながら、
大学の勉強に追われる日々の中で、
作家になるという夢をかなえるために
がむしゃらに頑張っていた、あの頃の感じ。

「ほんっとうに、大変だったなぁ」

って今、振り返ってみて思うけど、
著書『Tokyo Dream』の中に綴った、
あの日々があるから、今の私がいる。


なんか、最近、思うんだ。
誰かのためにこうしたいっていう気持ちすら、
まるごと含めて、すべては結局、自分のためなのかもって。

今、していることはすべて、
自分で決めて、
自分がしたくて、していること。

赤ちゃんの世話って
24時間体制で、
大変だけど、でも、
「そうそうコレコレ♪」って、
よろこんでいる自分がいる。

男との恋愛の中に、
ずっと探し続けてきたけど
どうしても見つからなかった
パズルのピースが、ピタリとはまる、
そんな感覚。

子供ができて
分かったっていうより
ずっと知っていて、
「やっぱりそうか」って思った感じ。

だって私、

ずっと誰かと、ピタリとくっついていたかった。
ずっと誰かを、こんな風にベッタリ世話したかった。

「おまえがいなきゃダメなんだ!」

ずっと誰かに、本気で、100%そう思って欲しかった。


だから、
世話してあげてるとか、
育ててあげてるってよりも、
君は、私の昔からの望みを、
かなえてくれているねって思う。

キレイごとでも、
なんでもなく
正直なキモチ、
「人とトコトン愛し合いたい」って
欲望が、満たされているのを感じる。

君がきて、

どうしよ、
こわい位
しあわせ。

ありがと。

     
        *


私、両親に、頭あがんない気持ちだった、ずっと。

そんなにも私のために自分の人生を費やしてくれて、
どうしよう、親孝行してもしても、しきれないって、
頭、抱えちゃうような思いでいた、ずっと…。

でも、

あぁ、私は両親に、
こんな喜びを与えていたのかって。

あぁ、まだキオクがない頃の私は、
すべての世話をしてもらいながらも
お母さんに、お父さんに、
こんな幸せを与えていたのかって。

最近、
気持ちがちょっぴり、ラクになった。

当然、こんなに大変な中、
育ててくれて本当にありがとうって
気持ちは日々、深まる。
でも、同時に、
「私かわいかったっしょ?」って、
思えることに、なんだか救われる。



ーーーあ、もしかしたら、ちょうど良いのかも。

もしboyに今の0歳のキオクがあったらさ、
mama以上に愛せる女、見つけられなくなっちゃうかも。(自分バカ?w)

もし私が、今のキオク1秒1秒すべてキオクしてたらさ、
boyが大人になっても、この手から離せなくなっちゃうかも。(危ない!)

だって、もし私に生まれた瞬間からすべてのキオクがあったら、
「じゃ!私はこれから、私の責任で人生を歩いていくので!See Ya!」
なんて生意気ぶっかまして、早々と自立、できなかったかもって思うよ。


キケンなほどに、愛って、人を、縛るから。














Charaによる、失愛のキロク。
読みながら、昨晩ナミダした。


キオク、どんなにしがみついたって、薄れてゆくもの。
それで、救われることも、たくさん、たくさん、ある。


でも、
求めることも、
信じることも、
やめられない。


愛を。

覚えていたいと
願うことも含め。


それも、
エゴかな…。




       *






キオクを越えて、
どうしてだか覚えてる。

お母さんが私に、
してくれた愛あること。

お母さんになった私も、
君に、してあげたくて。


「おやすみ、ミジュ」。



「ボク」のとこに名前を入れて
毎晩、眠る前の君に、ベッドの中で読んであげる。
この、たまらないしあわせを、守りたいって思う。





「おやすみ、
 
  ミジュ」。





























  *
 *
   *
    *
   *
   ワン
   トゥ
   スリッ
   ↓
   *
    *
  *
  *









……。


寝ぞう、わるっw


いつも、私とダリンは
寝ぞうわるboyに遠慮して、
体を横にして、極力面積とらぬよう
細長くなって寝てますw


そう。
この前、寝てたら
「ガタッ!!!!!」 って音がして、
ミジュが落ちた!?って
ビックリして起き上がり下みたら
ダリンが落ちた体せいのまま、また寝れたw


ホッとして(?)
私もまた寝たよw


ぷぷぷ。


               

                *

って、あら。
もう、10月。

この記事、途中まで書いて、
仕事の電話で中断し、そのまま

またバタバタと過ごしていたら
涼しい、通り越してもう、寒いね。

この記事日付、9月21日なのに、
アップする今日は、10月4日。

あらま。

だいじなことまで、書き忘れちゃいそ。

★☆★私の新刊『こぼれそうな唇』
小学館より、11月18日発売決定です。★☆★



1年半連載していた長編恋愛小説。
本に収録される、書き下ろし最終話、早く読んで欲しい!!!

よかったらカレンダーに、唇マーク、書いておいてくださいな。

この夏、同時進行でずっと進めていた、
チョーBIGなプロジェクトも、

(ずっとやりたかったこと、できました。
 夢がかなった、っていっても過言じゃないくらいの、こと。
 12月、LiLy、新しいフィールドにデビューします♪ 
 もちろん、文章絡みだけどね。うふふ)。


情報解禁になったら、ご報告しますね。おたのしみに。

あとは今発売中の『週刊プレイボーイ』に
この前参加させていただいたトークショーの
対談記事、でています。

堀江貴文×リリー・フランキー×AV女優Nina×私。

トークショー。
サイコーにおもしろかったよ。

あとは『anan』恋愛記事、
『週刊アスキー』進藤晶子さんとの対談記事などなど、


詳細、また、Twitterでアップしますね♪
つぶやきは、頻繁にしてるので、是非 ★フォロミ★

連載6年目!
恋愛エッセイ『おとこのつうしんぼ』も週1更新しています。

















ぷぷぷ。







| 23:57 | comments(119) | - | Posted by : LiLy