2009.07.27 Monday
赤い靴はぬげた
夜中に夫と映画館
キャラメルとバターのポップコーン
一緒に交互に食べながら
ガラガラのシアターで
とっても微妙なSF映画。
「変なエンディングだったね」
「ね」
ハーゲンダッツのアイス片手に
静かな六本木をふたり
歩いて帰る、日曜の深夜。
そして朝がきて
仕事の電話で起きて
事務所に向かう夫にキスをして
家にひとり
雨の音。
なんだかなぁ、
じわりじわりと
悲しみがやってきた。
Charaカップルが
別れちゃったね。
数年前、Charaのライブにひとりで行った。
「音楽と結婚することにしました。
これは、Charaと音楽の結婚式。
みんなは、その参列者ね」
みたいなことを、
ステージでCharaが言っていたのを
よく覚えている。
あぁ、やっぱり
結婚って大変なんだなぁって思った。
うちの母が、
父と大げんかばかりしていた
嵐のような時期があって、
それがスーッと落ち着いたのが、
母が村上春樹の小説と出会った頃。
「ひとりの男である夫に、
すべてを求めすぎちゃダメなのね。
これからは、村上春樹の文章で、
私は心のバランスをとっていくの」
と母が言った。
それとCharaの「音楽と結婚する」っていう言葉が、
私の中でリンクして、すごくふに落ちたのね。
でもその数年後、
Charaは別れちゃった。
ふたりの結婚を知った中学時代から、
Charaカップルに恋い焦がれてきた私は、
今、27歳になっていて、結婚もしていて、
実際には知らない理想のカップルだったふたりの
詳しい事情なんて何ひとつ分からないけれど
「あぁそっか、そうなんだなぁ」
って受け入れられるくらいには大人になっていた。
切ないけれど、
とても切ないけれど、
Charaと同じ時代に
生きれて幸せって
改めて思った。
彼女がこれからつくりだす音楽が、
私に何を感じさせてくれるのか
すごく楽しみだなって純粋に思う。
もうすぐ発売になる彼女の新曲
「Breaking Hearts」。
ここで聴けるよ。
「 永遠の魅力って、
私にどのくらいあるの?」
この歌詞きいたら、
涙がぽろぽろとまらなくなった。
あなたに
あなただけに
永遠に愛されるくらいの
魅力が欲しいよっていう、
切実な願い、
分かるなぁ。
Charaも私も私のママも
きっときっととっても多くの
女の子も、そして男の子も
同じだと思うけれど、
なんていうのかな、
Love me
Please Love me
Love me
Only me
For ever
Ever & Ever
I Love you
Please let me love you
Love you
Only you
For ever
Ever & Ever
っていう風に
巨大な愛を求めすぎてしまう人は、
自分も相手も大変だよね。
現実とか
大人とか
そういういう言葉を武器に、
もっと冷めた目で
愛を上手にあきらめられたら、
どんなに楽か。
でも、
どうしても、
愛を
あきらめられないんだから
涙は仕方ない。
Charaの
赤いくつ
一度
脱げても
また
彼女を
音楽の道へ
つれてゆく。
I Love her.
So much.