LiLy プロフィール
コラムニスト/作家
1981年11月21日生まれ
神奈川県出身
上智大学外国語学部卒
2004年 J-WAVE
ナビゲーターオーディション優勝
LiLy リアル
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クリスマス






『2010.12.25』




今年は息子の0歳のクリスマス。

次の日には、満11ヶ月。

だから、10ヶ月の最後の日。

1歳になるまで、あと1ヶ月と1日。

0歳が、あとちょっとで終わる。


あ、大きなツリーが欲しい!

Boyの成長の思い出を見守ってくれるような。

サンタさんがこれからきちんとやってきて

毎年(といっても10年くらいなのかなぁ。寂!)

プレゼントを置いていってくれる”我が家の”ツリー。

ーーーーーでも、〆切が。あぁ、仕事が。

せわしなく過ぎてゆく、時間、

焦っているあいだに、あっという間に、

どんどん過ぎていってしまう、やだ、

もっと噛み締めたいのに、もっと大事にしたいのに

かけがえのない”今”が、

ビュンビュンと通り過ぎてゆくような気がする、

私の横を。。。。。

ツリーを買いにいく、余裕さえないのか。。。

どうして私はこんなにも、

仕事をセーブすることに対して、おびえているんだろう。


数ヶ月悩んだ。
そして決めた。


「息子が保育園に入るまで、連載、お休み頂けますか?」

恋愛エッセイ”おとこのつうしんぼ”と、
マタニティエッセイ”Baby Talk with LiLy”。

2本、お休みを頂いた。

電話をかけようとして、やめて、やっとかけたら、
担当編集者は、とても優しい声で、OKしてくれた。
ほんとうに、ありがたかった。涙がでそうになった。

彼女たちがそう言ってくれることは、分かっていた。
読者の方たちが、怒ったりしないことも分かっていた。

でも、自分が、私が、休みたくなかったのだ。
産休さえ、ほとんどとらず、産後、倒れる(入院する)まで
自分が無理していることにさえ気づかなかった。

それくらい、
私は仕事に、
とりつかれている。

よく言えば、夢中。

大好きなの。これはわたしの、
仕事というより夢だから。

でもね、だからこそ、
一度走ったらもう、止まれない。

そう思っていた。

止まることが怖い。
もっと早く走りたいって。












ーーーでも、違うよね。



止まるって死ぬことだ。
生きているかぎり、
なにを休んだとしても、
なにひとつ、止まらない。


考え抜いて、やっと、そう思えた。


だから大丈夫。自分にそう言い聞かせて、
ほんとうにひさしぶりに〆切から解放された
月曜日、Boyとふたり、バギーを押して渋谷まで
ツリーを買いにでかけた。
バギーをレジに預けて、抱っこして、
店内にかかるクリスマスソングを小さい声で
うたいながら、いちゃいちゃキャッキャしてツリーを選んだ。





たのしすぎたよ。
マジで、最高だったよ。






2010年。




初めての出産(できればあと10回くらい経験したい)で幕開け、
初めての育児(楽しいけど大変だから3人が限界かな?経済的にもw)、
仕事との両立(マジでオニだったw)
THE独身貴族的生活から、THE母ちゃん生活へ。
男と女、女と母性、子供と大人、専業主婦に育てられた
兼業母の悩み。ジレンマ、もがき、コンプレックス、葛藤、ケンカ、

吐くほど泣いた1年だった。
死ぬほどしあわせな1年だった。

濃厚すぎて、わけがわからん。
この1年分の経験だけで10冊かける。
それくらい、毎日がありとあらゆる種類の発見の連続だった。


書きたいコトバ、書きたい物語で頭がいそがしすぎる。
それなのに、書く時間がない。そんな状態は初めてだ。

もがいた。
苦しかった。
どうしたら
いいのか、
分からなくて
何度か泣いたけど

やっと、分かった。


貯める。



このエネルギーを。
そして、
もっともっと学び、
自分の中でしっかりとそれを熟成させ、
また、思いっきり、書きじゃくりたい。


そんなことを思う、


私の『29歳のクリスマス』。

あのドラマを観てからというもの
何度も妄想してきた自分の「その日」に、
自分の年齢が、どうも、あまり、ピンとこない。


age ain't nothing but a number.

昔からそう思っていたけれど、
自分の人生を記憶する目印として、
年齢という数字を愛していた。

でも、今は、
数字という数字はすべて、
愛する息子にもってかれたw

もうすぐ、2010年が終わる。
そしたら、可愛い「1」がくる。












今、

わたしが見ていたいのは、

日々、止まることなく成長してゆく


ミズキ。




































































































































1歳だって。
たまらんね。


もう
大人だけれども
こうして1年1年
止まることなく
生きてゆく私たちも
なんか、
健気で
すごく
一生懸命な
生き物だよね。


赤ちゃんは
ホント、
いろんなこと
教えてくれる。









★PS★


前のブログで書いた
出産予定日当日に作詞以来のお電話をくれた
『某アーティスト』は、なんと、Crystal Kay!!!


彼女の最新アルバム『Spin the Music』の中の
「Love or Game」という曲を作詞させて頂きました。

聴いてね♪



★PSS★

『CanCam』最新号の別冊『妊娠と出産の基本』に
エッセイ「ハッピーエンドのその先に〜ママになってからのこと〜」が掲載されています。
これは、夏に私がこのブログに書いた大阪の事件についての記事を読んだ嶋野編集長が、
「AneCam」にて『私たちがママ友にできること』という企画を
(こちらにはインタビューが掲載されています)
そして「CanCam」にて、この別冊企画をつくってくださいました。
 
 是非、読んでいただけたら嬉しいです。

★PSS★

「anan」「ViVi」「Style Edge」「mina」「TSUTAYAフリーペーパー」
「週刊アスキー」「シティリビング」「FREMAGA」などなど、
たくさんの雑誌にインタビュー取材、対談、エッセイなど、掲載して頂いています。
「美的」「Oggi」「SAKURA」「AneCam」「CanCam」などには新刊の広告掲載。
TVは、フジテレビ「1924」テレビ東京「流派R」来月は「アリなし」に出演予定。

ココだと報告が追いつかないので、詳細はTwitterで☆★


★PSSS★








新刊「こぼれそうな唇」発売1週間で重版がかかりました!
2007年のベストエラー「11センチのピンヒール」より
勢いよく売り上げがのびている、と担当編集者より。
買ってくださった方、どうもありがとうございます、
アマゾンのレビューも! thank you so much!  ★Amazonはコチラ☆


写真は、りんちゃんがプレゼントしてくれた特注バースデーケーキ♥
Boyがもっている風船は、中林美和ちゃんがプレゼントしてくれた『唇』バルーン♥













 ♥

最後まで
読んでくれて
ありがとう。

いつもココに
読みにきてくれて
ありがとう。

あなたの、
たまらない
2011年、
ココロより
お祈りしております。


とびっきりの
よいお年を♥ 

xoxo LiLy,

     「12.28.2010」


   ♥



| 00:21 | comments(81) | - | Posted by : LiLy

29歳の

『12.24.2010』

クリスマスイブの朝。

今日も、
体内に目覚まし時計が
セットされているかのように
ピタリと
6時半に目を覚ました
baby boyに
リンゴジュースと
ヨーグルトをあげて、

ふたりでキャッキャあそんで
お風呂に入って、
boyがねんねしたところで
8時53分。

ひさしぶりに、
やっとココへ。

PCの向こうではチカチカと、
買ったばかりの
クリスマスツリーが光ってる。

レースのカーテンをすかす、
太陽の光。今日も快晴。キレイな朝。


自分の年齢があんまり
ピンとこないのだけど、


今年は私の29歳のクリスマス。


                   *








『11.21.2010』



29になる
誕生日の朝。
新刊のサイン会。

いつもココのコメントや
Twitter、Mixiや、HPのメールから
わたしに声を届けてくれる方たちと
実際に会えるなんて、、、

超本命男との
ブラインドデートの
前みたいに
ドッキドキのソッワソワ。

(本命なのにまだ
会ったことはないという
この稀なケースに余計に興奮w)

そういう時、女はなにより
自分のルックスが気になるもの。

それなのに、

Damn.....!!!!!!!!!

Boyのケアに明け暮れて、
自分のビューティーケア、
さぼりにさぼって約1年。w


サインするのに、
これじゃヤバいだろと
大慌てで前日にネイルにいって、

(ネイル、今年2度目。
てことは、2010年のうち、爪、
10ヶ月はボロボロだったw

当日の朝、うちにきてくれた
ヘアメイクのせっちゃんを、

「今、みてのとおりの状態だけど
今日の私のルックスはすべて
せっちゃんの腕にかかってるからw」

と脅し?ながら、
いつものBoy片手に
スッピンボサ髪スタイルで
ドアをあけたw

せっちゃん「ちょ、ゆりちゃん!ジーザス!!!」w

んで、2時間後、

私「よっ!せっちゃん!ガーサス!!」w

あー、
なんとかオッケー。
ギリギリセーフ。

boyに靴下はかせたら、

I'm ready to meet my readers!!!










渋谷TSUTAYA7階、
こんな場所があったんだ?
白い小さな扉の向こうにひとつの部屋。

そこには、

たくさんのお花とバルーンが届いていた。

(送ってくださったmy親愛なるみなさま
 ありがとうーーー!!!!!!!!!!)

そして、
千鳥格子柄のテーブルクロスと
ゴールドの写真立てで
かわいくセッティングされた机があって、
そのとなりには、小さなスピーカー。

Soweluがうたう
新刊の主題歌『こぼれそうな唇』が、
エンドレスリピートで流れてた。

一歩、
足を踏み入れてすぐに分かった。

スタッフのみんなが
愛情を込めて時間をつかって、
つくってくれた、空間だった。


そして、

そこに一人、また一人、と
新刊を手に持った読者の方たちが
150人、私に会いにきてくれた。

中には、新潟から、大阪から、京都から、
わざわざ新幹線にのって来てくれた方たちも。

ニンプさんも、赤ちゃん連れもママたちも。

女の子ばっかりだろうなぁと思っていたけど、
や、やはり!!!wと、
ちょっぴり気まずさを感じながらも、
列に並んでくれた男性の方たちも。

いろんな人がいて、
いろんな出会いがあった2時間だったけど、

一人目の女の子が、
私に何かを伝えようと
唇を動かした瞬間に
彼女の目から涙が落ちて、

その瞬間から、

私はずっと泣きっぱなし。
だって、ほとんどみんな、泣いてたから。

嬉しかった?
そんなにも愛されて感激した?

うん。でも、違う。


それぞれの涙に、
それぞれの人生が透けてみえた。

いろいろある中いろいろ乗り越えて、
みんながみんなとても一生懸命に、
「生きている」んだって実感に、泣けた。

私に対して
というよりも

私の本を
ひとりで読みながら
何かを感じ、
自分の人生を想って
涙を流した夜があって、

あの日、
たくさんの女の子たちが
私の前で流していた涙はその
続きの涙のように思えたから。

小学生の頃から、
私が日記帳の前で、
自分の人生を想い涙して
毎晩ひとりで書いていた文章の

その先に、

こんなにあたたかな出会いがあったなんて。






『ひとりでいたいけどひとりぼっちはイヤ』。


いつも、そんな夜に私は日記帳を広げていた。
いつか、誰かのそんな夜に、私のその文章が、
寄り添える未来がやってくるなんて。嬉しい。


そして、

私の今までのそんな日々や
育児と仕事でがむしゃらの
ボサボサになっている今の私を、
ぜんぶ知っている、

小学校からの親友、中学からの親友、
大学からの親友、大人になってからの親友たちが
その場に駆けつけてくれて、
「出版&誕生日おめでとう」って
言ってくれたことも、すごくすごく嬉しかった。

裏には、
ダリンも、
お義母さんも、
お母さんも、いてくれて、
もちろん息子もいて、
すぐに「ママ泣き」がはじまったので
途中からはBoy片手にサイン会になったけど、しあわせだった。





夜、
帰ってすぐに
いただいたお花を部屋中に飾って、
(今は、ドライフラワーにして残したものを飾ってるよ)
うるさいくらいの歓声をあげながらプレゼントの包みを開いて、
それから数時間かけて、いただいたお手紙を読んだ。何度も読んだ。

そこには、昼間私が見た、涙の裏にある、
それぞれの人生について、書いてあった。

こんな恋があった、
こんな夢がある、こんな想いがある。

私の本に出会った偶然と、
そこに見いだした必然について。

いろんな文章。
いろんな人生。
いろんな想い。


別の場所で生まれ
一度も
街ですれ違うこともなく
死んでいたかもしれない
他人と他人が

文章で繋がり、

キモチとキモチが一瞬
こころの中で交差した。

そこがジンワリ熱をもった。


当日会えなかった方も含め、
直接の出会いとはまた違う、
もっと不思議で何故か深い、

文章を通じたこの縁に、


 「ありがとう」



                            <つづく>








| 09:27 | comments(170) | - | Posted by : LiLy